2014年1月3日金曜日

ESXi 5.5にe1001eドライバ (Intel 82579LMドライバ) を組み込む

メインサーバのディスクをSSDに交換したのを機会に、ESXi5.5をインストールしたが、相変わらずe1001eドライバがデフォルトで入っていなかったので、手動インストールしました.
e1001eドライバが入っていないと、intel 82579LMチップをESXiがネットワークアダプタとして認識することが出来ず、ネットワークアダプタとして使用することはできません. (パススルーなんかは可能)


結論から言うと、ESXi 5.0とかESXi 5.1と同じ方法でネット上に公開されているドライバを組み込んでやることで動かすことが出来るようになります.
コミュニティベースのツールで、e1001eドライバのパッケージを作成し、それをESXiのデータストアにアップロードした上で、ESXiのコンソールをSSHで操作してインストールしてしまうって方法です.


以下に詳細な方法を示します.



  • 必要なファイルの用意
ESXi 5.5にインストールするドライバファイルを生成するために、ESXi5 Community Packaging Tools v2.2E1001E.tgzを用意します.

ESXi5 Community Packaging Tools v2.2: http://esxi-customizer.googlecode.com/files/ESXi5-CPT-v2.2.exe
E1001E.tgz: http://dl.dropbox.com/u/27246203/E1001E.tgz

ちなみに、ESXi Customizerって方を使えば、初めからe1001eドライバが組み込まれたインストールディスクを作成できるかもしれません. 未確認ですが.

  • インストール用ファイルの生成
ダウンロードしてきたESXi5 Community Packaging Toolsを解凍して、中に入っているtgz2vib5.cmdというバッチファイルを起動します.
すると、以下のような画面が表示されるはずです.


一番上の[Browse...]ボタンが、生成するインストールファイルのベースとなるtgzファイルを指定するためのボタンですので、ここをクリックしてダウンロードしてきたE1001E.tgzを選択します.

各項目はこの画像のように入力します. 半角文字で入力することをお忘れなく.

入力が終わったら、[Run!]ボタンをクリックします.
しばらくすると、以下のような.vibファイルが生成されるはずです.


このファイルが、ESXiにインストールするためのファイルとなります.

  • ESXi環境へのインストール
先ほど作成したvibファイルを、ESXiのデータストアにアップロードします.


次に、ESXiのSSHデーモンを起動します.

インベントリで仮想ホストを選択し、構成タブを選択し、セキュリティプロファイルを開くと、サービスとファイアウォール、ホストイメージプロファイル許容レベルの3項目が出てきますが、サービスのプロパティを開きます.
サービスプロパティというダイアログが出てくるので、その中からSSHを探して選択し、オプションをクリックします.

するとSSHデーモンの起動などができるダイアログが出てくるので、サービスコマンドの起動をクリックします.


ここでSSHデーモンを起動してしまっても、ESXiを再起動する際にはSSHデーモンは起動しないので安全です.
但し起動ポリシーを弄ってしまうとESXi起動時にSSHデーモンも動作してしまい、危険な状態になってしまうこともあり得るので、よく分からなければ起動ポリシーには触れないようにしましょう.


SSHデーモンを起動したら、ESXiサーバにTeraTermなどのソフトウェアを使って接続します.
TeraTermを使って接続する際の注意点ですが、SSH認証の画面でチャレンジレスポンス認証を使うにしないと、パスワードが合っていてもログインがうまくいかないようです.


ログインできたら、以下のコマンドを入力します.

esxcli software acceptance set --level=CommunitySupported
esxcli software vib install -v /vmfs/volumes/[データストア名]/net-e1001e-1.3.10a-2.x86_64.vib

[データストア名]は、各自の環境に応じてそれぞれ読み替えてください.
参考までに、今回の配置場所例では、ssddatastore2となりますので、コマンドは、

esxcli software vib install -v /vmfs/volumes/ssddatastore2/net-e1001e-1.3.10a-2.x86_64.vib

となります.


インストールに成功すれば、以下のような結果が出力されます.

Installation Result
   Message: The update completed successfully, but the system needs to be rebooted for the changes to be effective.
   Reboot Required: true
   VIBs Installed: Intel_bootbank_net-e1001e_1.3.10a-2
   VIBs Removed:
   VIBs Skipped:

Reboot Requiredと出ているので、インストール完了後はESXiを再起動する必要があります.

再起動後、vSphere ClientでESXiサーバにログインしてネットワークアダプタの一覧を確認してみると、ちゃんとIntel 82579LMが認識されているはずです.

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