この説明文中では、パーティション設定を行うディスクを/dev/sdbとし、パーティションは一つのみで進めていく.
一連の作業は、下記の順番で進めていく.
- fdiskでパーティションテーブルを作成する
- fdiskでパーティションを作成する
- ファイルシステムを作成する
- マウントポイントを作成し、読み書きできるようにする
1、fdiskでパーティションテーブルを作成する
fdiskというコマンドに続いて、パーティション設定を行うディスクを続けて記述することで、fdiskを起動する.
fdiskを起動したら、コマンドを入力してディスクを設定していくことになるが、mコマンドでコマンド一覧を確認できる.
fdiskを起動したら、最初にパーティションテーブルの作成を行う.
gコマンドを使用するとGUIDパーティションテーブル(GPT)、oコマンドを使用するとマスターブートレコード(MBR)を使用するディスクになる.
どちらを選んでもこの後のパーティション作成などの手順はだいたい同じはずである.
ディスクの使用環境に応じて、どちらを使用するかは決定すればよい.
今回は、GPTで進めていく.
2、fdiskでパーティションを作成する
パーティションテーブルを作成したら、続けてパーティションを作成する.
パーティションの作成は、nコマンドで行う.
デフォルトのまま進めていくと、自動的にディスク上の使用可能な領域を全て使用する.
今回は、ディスク上に1つのパーティションしか作成しないので、すべてデフォルトで進めた.
パーティションを作成したら、pコマンドで確認できる.
変更した内容を保存する場合はwコマンドを入力し、保存しないで終了する場合はqコマンドを入力する.
変更を保存したら、fdiskを使った作業は完了で、ファイルシステムを作成する.
変更を保存していない場合は、1または2からやり直す必要がある.
3、ファイルシステムを作成する
作成したパーティションに、ファイルシステムを作成して読み書きが可能な状態にする.
Windows上で新規ディスクをフォーマットするような処理だと考えればよい.
ファイルシステムの作成は、mkfsコマンドで行う.
mkfs -t {ファイルシステム名} {パーティション名}
ファイルシステムは、ext3とかext4とかxfsなどを指定できる.
パーティション名は、ディスク名(/dev/sdb)に、fdiskでパーティションを作成する際に入力したパーティション番号を続けたものになる.
今回は、/dev/sdb1となった.
下図の赤枠内がmkfsコマンド、青枠が出力結果である.
これで、パーティションテーブルの作成は完了である.
4、マウントポイントを作成し、読み書きできるようにする
Windowsで言うところの、ドライブ名を割り当てるような処理である.
まず、マウントポイントを作成する.
とは言っても、Linux機のファイルシステム上にディレクトリを作成するだけである.
mkdirコマンドでディレクトリを作成するだけなので、特に難しい処理は行わない.
今回は、ルート直下にshareというディレクトリを作成し、そこをマウントポイントとした.
ディレクトリを作成したら、ディスクをマウントする.
マウントはmountコマンドで行い、mount {パーティション名} {マウントポイント} という書式で入力する.
正しくマウントできているかは、dfコマンドで確認できる.
赤枠内が、今回作成したパーティション(dev/sdb1)で、マウント位置が/shareであることが確認できる.
mountコマンドでマウントしたディスクは再起動時に設定が消えてしまうため、再起動しても自動的にマウントできるように設定する.
/etc/fstabというファイルに起動時にマウントされるディスクの設定が記述されているため、ここに追記していく.
今回は、下図の赤枠内を追記した.
{パーティション名} {マウントポイント} {ファイルシステム} {オプション} {ファイルシステムのダンプ設定} {起動時にfsckチェックを行う順番}という書式で書く模様.
これで、再起動しても自動的にマウントされるようになる.
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