2009年4月27日月曜日

Ubuntu Server 8.04にVMware Toolsをインストールする

Ubuntu Server 8.04を各VMware製品に入れた際の手順。

VMware上で走らせるOSには、基本的に仮想環境ドライバのVMware Toolsを入れる必要がある。
しかしながら、インストール直後のUbuntu Serverではインストールに必要なソフトウェアが不足しているので、そのままではインストールできないが、数行のコマンドを打つだけでインストールを実行できるようにできる。
なお今回の作業はVMware ESXiで行っているが、基本的にどの製品でも変わらない。
  1. Ubuntu ServerをVMware上にインストールする ここは普通のPCに直接インストールする手順とまったく変わらないので割愛する。
  2. アップデートを実施する インストール完了後、以下のように入力し、システムアップデートを実施する。
    sudo apt-get update
    sudo apt-get upgrade
    

    コマンドの実行中に同意を求められることがあるので、その場合は適宜yなどを入力して継続する。
    またインターネット環境が必要であるので、適宜接続環境を用意すること。
  3. VMware Toolsのインストールに必要なソフトウェアを導入する まず、以下のコマンドを入力し、Ubuntu Serverのカーネルバージョンを確認する。
    uname -a
    
    成功すれば、以下のような表示がされるはずである。


    画像内の赤丸で囲った文字、「2.6.24-23-server」がカーネルバージョンであり、VMware Toolsインストールに必要なヘッダファイルをインストールするのに必要な情報となる。
    その他、gcc、makeも必要となるので、以下のように入力し、インストールする。
    sudo apt-get install gcc make linux-headers-*************
    

    *************で表現した部分は、先ほどの画像で赤丸で囲って示した部分に表示された文字列を入力する (この例だと sudo apt-get install gcc make linux-headers-2.6.24-23-serverとなる)
  4. VMware Toolsインストールの開始 使用しているVMware製品によって違いがあるが、メニューのどこかに「VMware Toolsのインストール」という項目が存在しているので、それをクリックする。
    インストールデータは仮想マシンのCDドライブに接続されるので、以下のコマンドを実行して適当なフォルダ(この例だと/mnt/cdrom)にマウントし、読み出せる状態にする。

  5. sudo mkdir /mnt/cdrom
    sudo mount /dev/cdrom /mnt/cdrom
    


  6. 次に、以下のコマンドを実行し、tarアーカイブになっているインストールデータを展開する。
    (今回はrpm形式のファイルは使用しない)
    tar zxvf /mnt/cdrom/VMwareTools-**************.tar.gz
    

    製品バージョンによってファイル名が異なるので、ls /mnt/cdromのようにして調べるか、あるいはtabキーを押してファイル名をある程度自動入力するなどして対処する必要がある。
    ここまで済んだら、以下のコマンドを実行し、VMware Toolsのインストールフォルダに移動する。
    cd vmware-tools-distrib
    

    次に、以下のコマンドを実行し、インストールを開始する。
    sudo ./vmware-install.pl
    

    後はインストール先などに関する質問に対し、適宜Enterキーを押していけば何の滞りもなくインストールを完了できるはずである。