恒久的なルーティング情報 / スタティックルートを追加する (CentOS / RedHat系、IPv4)

CentOSなどのRedHat系Linuxでルーティング情報を設定するには、routeコマンドを使用する。
routeコマンド使用例:

route add -net (宛先ネットワークアドレス) netmask (ネットマスク) gw (ルータアドレス)

route add -net (宛先ネットワークアドレス)/{プレフィックス} gw {ルータアドレス}

入力例:

route add -net 192.168.1.0 netmask 255.255.255.0 gw 192.168.0.254

route add -net 192.168.1.0/24 gw 192.168.0.254

これらのうち、どちらかの形式を入力します。
Windowsのrouteコマンドと違って、プレフィックス表記が使えます。

しかし、routeコマンドで登録したスタティックルートは、マシンを再起動すると設定が消えます。

設定を消さないためには、以下の設定を行う必要があります。


・/etc/sysconfig/network-scripts/route-{ネットワークインターフェイス名}
というファイルを作成し、以下のように記載する。

{宛先ネットワークアドレス}/{プレフィックス} via {ルータアドレス} dev {ネットワークインターフェイス名}

ネットワークインターフェイス名は、ここで記載するスタティックルートで到達するネットワークへのパケットを送出するインターフェイスの名前 (eth0、eth1など)を記載します。

例えば、eth0から192.168.1.0/24というネットワークに、192.168.0.254というルータを通してパケットを送るように設定する際の設定は、以下のようになります。

192.168.1.0/24 via 192.168.0.254 dev eth0

これらの設定を削除する際は、/etc/sysconfig/network-scripts/route-{ネットワークインターフェイス名}というファイルを削除し、再起動すれば反映されます。

また、再起動なしに設定を反映させたい場合は、

route del -net (宛先ネットワークアドレス) netmask (ネットマスク) gw (ルータアドレス)

route del -net (宛先ネットワークアドレス)/{プレフィックス} gw {ルータアドレス}

のどちらかを入力すれば削除されます。

参考:
https://access.redhat.com/site/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Deployment_Guide/s1-networkscripts-static-routes.html
http://hatyuki.hatenablog.jp/entry/20120227/1330312570

Windowsの場合:
ルーティング情報 / スタティックルートを追加する (Windows、IPv4)